お受験後編

いよいよ高3編です。前編は前のブログに乗せたし薄味なので割愛。

今回はおまけで「テーマ曲」なるものをつけてみました。

テーマ曲というのは当時よく聴いていた曲、つまり自分の中でまさにその時その時を象徴している曲のことです。

 

・4月

月初めに浜離宮芝離宮に行って、『日常』というアニメをみた(凡百の日常系アニメなどではない、一見の価値あり)。その後は学年が変わってモチベがリチャージされたのもあって真面目に勉強していたはず。

ところが勉強以外のところで問題が発生していた。学年が上がる前に面倒くさがって情報集めをサボっていたせいで、新学期が始まってから塾を探す羽目に。就活に出遅れた大学生の気分(就活したことないけど)。行く先々で「は?お前今さら塾探してんの?落ちそう笑」みたいな反応されてつらすぎた。「受験は情報戦」を身をもって知ることになる。

結局どの塾とも契約を結ぶことはなくそのまま最後まで独学することに(実はとある塾に片足を突っ込んではいたが秋以降はほぼ行かなかったのでノーカン)。

テーマ曲は『ファッキン・フライデー』。この時期のナナホシは多産多死って感じでめっちゃ好き。

 

・5月

改元やらの関係で爆誕した10連休に沸く世間。しかしそこは受験生、連休など目もくれずいそいそと机に向かう…つもりでした。

数学と喧嘩してふてくされ、2日ぐらいシャドバ漬けにした記憶。

運動会は優勝しました。みんなめっちゃ喜んでたけど自分は全然練習出てなかったので「よかったね」ぐらいにしか思わなかった。まあ努力の伴わない成功はしかるべく薄味なわけよ。それも承知の上でサボっていたので後悔はない。

運動会が終わると周囲の空気もそれとなく受験モードに。つい先週までそこかしこで運動会の打ち合わせが行われていた食堂に参考書を抱えた人々が出入りするようになったのは結構な衝撃だった。

この時期「やべえw勉強できねえw」と言っている人が散見されたが、これは勉強始めたての去年4月あたりの自分の状況と同じで、つまりは周回遅れ。でもってその連中は軒並み浪人してたのでまあそういうこと。個人的には高3からフルムーブすれば十分受かるとは思うのだが…何度も言うようにいきなり全力全開フルパワーで勉強できる人間なんてほぼいないので、まあ年明けあたりからやっておくのが賢明かなと。

テーマ曲は『らぴっど プリンセス』。Cメロが大好き。

 

・6月

4月のやる気はどこへやら、早くも燃え尽きる。想定していたとはいえ、周りは運動会が終わってやる気満々の時期なのでちょっと焦ったかも。

この時期、とあることがきっかけで進路に迷いが生まれてしまう。迷いそれ自体からくるストレスと高3の6月という今更すぎる時期に立ち止まってしまう自分への嫌気でだいぶ荒れてた。

とにかく勉強はほとんどした記憶がない。ので勉強の話はおしまい。

ネットでたまたま見かけたアルメリアの写真がきっかけで花にどハマりする。登下校中でも寝る前でも隙あらば花のことを調べまくった。それまで普通に通り過ぎていた道端の花にも気を配るように。ちょうどアサガオの時期で、毎日アサガオを見るだけで幸せな気分になれた。花は心を癒してくれます。受験生の皆さんには花がおすすめです。

テーマ曲は『マヨナカトリップ』。あよの歌声はかなりどストライク。

 

・7月

期末試験が終わったぐらいのタイミングでようやく勉強の調子を取り戻す。

とにかく数学のテコ入れをするべく、毎日7時間ぐらい数学をやっていた。「数学から逃げるな」をスローガンに、他の教科は全部そっちのけで数学に全振りし続けた。結果、夏が終わるころには苦手だった数学が一転して得点源になったので、黙って時間注ぎまくれば何とかなるんだなあと。まあ運が良かっただけかもしれないけどね

日本史ともようやくちゃんと向き合うようになる。毎日自宅から立川のあたりまで電車に乗りながら山川の教科書を読むのを習慣化していた(外回りって呼んでた)。これは知り合い向けの話になるのですが当時ぼくのLINEの名前が立川だったのはそういう経緯です。

勉強以外の話だと、中旬に二子玉川に遊びに行った。夕方の二子玉川駅のホームはライトが映えてめちゃくちゃ綺麗なのでおすすめ。

テーマ曲は『可能性ハーモニクス』。こいつ森羅万象しかおすすめしないな?

 

・8月

今日も今日とて立川外回りをしていたら寝過ごして大月まで行ってしまう事件が発生。その日は日本史が3日分くらい進んだ。

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それは8月3日の出来事だった…

夏の冠模試が近かったので結構真面目に勉強していた記憶。駿台全国模試も東進の模試も面倒くさがって受けなかったので人生初模試の河合オープンはめちゃ緊張した。受験といえば冠模試みたいなところありますよね~受けてる最中「俺めっちゃ受験してるわ!」って興奮してました(ねえ集中して?)。

 

河合オープンで日本史よわよわ案件が発覚したのでお盆は日本史を集中的に詰めた。

が下旬に差し掛かるころに7月から頑張ってひねり出し続けていた気力がついに枯渇する。この男頑張り始めてから息切れするまでが速すぎるな??

駿台実戦の前日に何を血迷ったのか高尾霊園に遊びに行く。

とても暑い日で、クラクラになりながら歩いていたのをよく覚えている。

実戦が終わった後はもう完全に精魂尽きたため毎日5時間ぐらい配信を見ながらだら~っと勉強していた。

テーマ曲は『ワタシケンシ』。こい(ry

 

・9月

あんまおぼえてない

センターの参考書を買いに新宿に出かけたけど方向音痴すぎてまったく辿り着けずふてくされて夜中まで帰らなかったら超怒られたのはおぼえてる

 

・10月

超収集カードコレクトというゲームにハマる。詳しくはまた別の記事で話すが、この中の「HIGH&LOW」なるミニゲームがもう面白いのなんの。

どのくらいハマっていたかというと毎日その日の勉強を終えて夜中の1時から3時半までこのゲーム「だけ」をベッドの中で延々とやっていた。狂気。

更に通学中・授業中にもやっていたので冗談抜きでこのゲームに一日5時間は取られていた。

しまいには「超収集カードコレクト実況」なるものを画面収録で撮り、自分で視聴する遊びを始める。1時間実況するとその後それを視聴するのと合わせて2時間溶けるので5時就寝もざら。深夜に自分の声を聴いて「こいつ俺とおんなじこと言ってるわwww」って大笑いしていた…あの頃はマジでおかしかったですはい。多分ストレスですね。

でもそのストレスもとあるアニメのおかげで解消されました。ありがとう。

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月末になるとマリカのアプリが配信開始してみんなそれをやっていた記憶。ジュケンセイなのに…(他人のこと言えない)

アメイジング・グレイス』から梱枝りこのファンになる。あの人の絵のいいところはズバリ髪だね(素人並感)。

勉強の方だとこの頃からセンター理科の対策をぼちぼち始めていた。もちろん秋の冠模試の方も控えているのでバランスを考えて毎日30分くらい。

この月のテーマ曲は『町かどタンジェント』。正直に白状すると受験期にみたアニメの中で一番好きです。

 

・11月

秋模試前の記憶はない。艦これの鹿島さんを心の支えにしてひたすらしんどい日々を過ごしていたはず。

秋模試が終わってからの2週間は受験期で一番楽しかったといっても過言ではない。模試の手ごたえは上々、センターの勉強を始めるには少しばかり早かったので、束の間のバカンスを思う存分満喫していた。

ちょうどいいタイミングでポケモン剣盾が発売。思わず購入!…はさすがにしなかったがストーリー攻略の配信(全30時間)はみた。一緒じゃん。

平日は授業中に数学の内職をし、空きコマに学校を抜け出してアキバの丸亀製麺に行き、家に帰ったら昼寝、起きたら軽くセンターの勉強をして風呂からの配信ムーブ。受験をもう一回やりたいと思うことは基本無いけどこの2週間だったら1回ぐらい戻ってやってもいいかな~と思うぐらいには楽しかった。

テーマ曲は『レトロックタウン』。曲の世界観がすき。

 

・12月

期末を終え、長かった通学生活を終える。クラスの友達(1人しかいないけど)に会えなくてさみしい…!

登校は成績向上という観点からいえばただのテンポロスだが健康やらメンタルやらの面で重要なのだと(前から分かっていたが)痛感した。

月半ばに重い腰を上げ、ようやくセンター地理の勉強を始める。

12/15 2016年本試 43点 かす

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ここから5日ほどあがいてなんとか6割は安定させたものの、将来性をまったく感じられず倫理に乗り換えるか真剣に悩んだ。まあ御茶ノ水丸善で『センター試験 倫理の点数が面白いほどとれる本』(あの黄色の分厚いやつ)を開いた瞬間にあきらめたけど。前門の地理、後門の倫理って感じ。もう俺は地理と心中するしかないのか…なんて思いながらキツキツの毎日を過ごす。

テーマ曲は『放課後Cheerful☆Girl』。おぐらあすかマジすき。三者三葉のopもだいだいだいすき。

 

・1月

あいもかわらず地理とキツキツの毎日を過ごす。本番は刻々と迫ってきている、そろそろ英数触って、あと年末以来やってない理科も再調整入れて、さらに小説が意外にできないことが発覚したからその練習もしないと…

パンクする…

ついに頭がおかしくなりセンター3日前にぬきたし2の体験版実況をイッキ見。そのせいで結局何も間に合わずすべてがどうでもよくなった人の顔をしながらセンター試験に出頭する。

が蓋を開けてみれば物理満点日本史98点で国語も小説の読解を1問間違えただけだったのでまあ耐え。

そしてここで奇跡が起こる…!!!!

最後まで7~8割をウロつき続け、前日解いたときは68点でガチ泣き寸前だったセンター地理でなんと86点を取ってしまう。

使っていた参考書で一番薄いのがオセアニアだったのでついついオセアニアばっかりやってしまっていたところ見事にオセアニア地誌を引き当てて優勝した。

最初に解いた時の2倍!!!!自己採点しながら泣きそうになってた。

ここまで聞くとお前合計めちゃ良くね…?となるが数学ですごーくやらかしたので全体的には中の下くらいの出来でした。まあ圧縮されるから平気。

センターの勉強はミニゲーム感覚で楽しかった。思い返してみたらやっぱり一番しんどかった地理が一番楽しかった気がする。

テーマ曲は『きっとワンダフォー!』。かわいさ詰まってる~

 

・2月

かんっぜんに燃え尽きる。

個人的に受験は何回か倦怠期を経ることになっても長くダラダラやる方が正解だと考えているけどまさかここで燃え尽きるとはね…

最低限過去問をこなしつつ、まるで時効を待つ真犯人のように毎日をひっそりと過ごす。一日11時間は寝ていたし、配信の視聴履歴もめちゃめちゃ残っていた。落ちてたらガチ後悔してそう…

親も「余裕ですね☆」なーんて煽ってくるので精神状態は最悪。一日11時間寝ているのにお肌ガサガサ&ニキビできまくりだった。

そんなこんなで二次試験本番を迎える。「もう早く終わってくれ」以外の感情を失っていたので緊張は微塵もしなかった。手ごたえもゆる~い感じ。この2月のせいで自分の中で上手く受験に区切りをつけられず試験後も解放感は感じなかった。

のだがなんとか自分を奮い立たせ合格発表の日まで全力で遊ぶことを決意し頑張って遊んでいた。

テーマ曲は『PUNCH☆MIND☆HAPPINESS』。試験終わって部屋で最初にかけたのがたしかこの曲だったので。

 

・3月

部屋の配置換えをする。勉強道具が無造作に横にどけられ、中央にパソコンが鎮座している机の光景がなんだか感慨深い。

必死に「楽しい!!毎日楽しい!!」と自分に言い聞かせていたし、傍から見てもめちゃ楽しそうに見えたと思うのだが、実際は遊んでいる途中にふと試験のことや頑張れなかった2月の自分を思い出して真顔になる案件が頻発し遊んでもあんまり楽しくなかった。この時期の自分ほんとかわいそう

合格発表の日は起きたらすでに発表時刻を過ぎていた。親に急かされ仕方なく合格発表ページにアクセスし無事自分の番号があることを確認して二度寝した。

翌日からは真顔になることもなく心の底から楽しい毎日を過ごす。

知り合いの結果がなんとなく入ってくる。大体浪人していた。

みんな落ちるべくして落ちてるといった感じ。でも個人的にはキレ者すぎない方が接しててラクだからいいんだよな~。キレる人と話すとどうしても会話が腹の探り合いみたいになりがちだからね~(該当者約1名)。

まあとにかく受かってよかったです。これにて受験おしまい。

 

・さいごに

最初はもっと科目ごとの勉強の様子とかその時期に立てていた戦略とか盛り込みまくって迷える子羊を導く系のブログにしようと思ってたんですけど、めんどくてそういうのは自分の頭で考えるべきだし、その考える過程が受験で一番楽しい要素だと個人的に思っているので、ただの自分語りにしました。

終わってみればただのIQの殴り合いだったかなと。始めた時期も(遅すぎなければ)そんなに関係ないような気がします。哀しいなあ。

思ったのは精神年齢とけっこう相関がありそうだな~という話。これ以上言うと不穏起こるので言いませんが…

じゃあもう本当に受験の話はこれで終わります!!!大学に入ってからも受験に片足突っ込んでるダサい大学生にはなりたくなかったので「決別」の意味でこれを書いてますんで。

大学生になれた人たちは一緒にがんばりましょう。浪の者は自分のペース大切にしてね。病んじゃダメですよ。大学組の方が病みそうだけど

 

それでは。